ごあいさつ
はじめまして。プサラ研究所所長の山口茜と申します。
この20年あまり、医学ジャーナリストとして最新の研究論文に触れ、世界20カ国で2000人を超える医師たちを取材する機会に恵まれました。
そしてわかったことは、目まぐるしい進歩を続ける医学では、昨日までの常識がことごとく変わる可能性があるということです。
今まさにそれがアルツハイマー病で起こっています。
不治の病と言われているアルツハイマー病が回復できる可能性がある、しかも、生活習慣に取り入れて実践できる
ことがたくさんあります。
2014年、ヒトのアルツハイマー病が回復したことを世界で初めて報告する論文が発表されました。
この論文の著者デール・ブレデセン博士は、2017年8月、アルツハイマー病の革命的治療「リコード法」を紹介した書籍を一般書(英語)として発売し、センセーションを巻き起こしました。
医学の世界では、今知られている最も有効な最新治療がごく普通に病院で行われるようになるまでに、数十年かかることも珍しくはありません。
この情報を知っていれば、回復するかもしれない人がたくさんいる。何としてもこの本を早く日本語で紹介したい――ただその一心で超特急で翻訳し、2018年2月、世界で初めての翻訳書『アルツハイマー病 真実と終焉』 を出版しました。
アルツハイマー病は、知っていれば防げる病になりつつあります。
どれほど豊かで、素敵な恋人や温かい家族に恵まれていたとしても、健康でなければ、自由には生きられません。
ひとりでも多くの方が人生を自由に楽しむお手伝いができれば、これほど幸せなことはありません。
今わかっている最新の医学知識をなるべく早く多くの方にお届けしたい、それが私の願いです。
プサラ研究所 所長 山口 茜